うーんヒラメってこうだよなぁ。。
ずっと好調だった豊浦のヒラメ。シケの合間を縫って出船しました。本日のお客様はボートハウス時代にお世話になったHさんとお友達のSさん。Hさんはヒラメのエキスパート!過去にも豊浦エリアで良い釣りを何度も経験されています。期待を込めてスタート!
風は無く穏やかに見える海。しかしウネリが凄く奥に行くにつれ酷くなってきます。現地では物凄いウネリ。釣りにはなりますがこれって魚釣れる?
原因はウネリだけではないでしょうがとにかく釣れない。アタリが全く無いとは言いませんがほぼ皆無。ポイントをずらしながら戻ることにしました
ようやくヒットしたのは開始4時間後。坊主を覚悟したその時です。流石Hさん、この激渋コンディションでお見事!(写真はNGとのことでアリマセン)
しかし後には続きません。大きな移動を覚悟していたのでそこそこで見切りをつけて移動です
現地に着く頃にはウネリもおさまり風も吹き始めいかにもヒラメコンディション。期待が高まります!
しかしやっぱりヒラメ。釣れないったら釣れないのです。どんなにコンディションが良くても口を使わない時は本気で使わない。頑固一徹
そこでもHさん絞り出すように1枚追加。そして、、
キターーー!!!!とうとうSさんにクリティカルヒット!!
Sさん船での釣りは今回が初めて。北海道での釣りも初めてでした。陸での釣りではありえないとんでもない重さのオモリを渡され、ヒラメ釣りだというのに死んだ冷凍の小魚を餌にする。本州では考えられません。バケの仕組みは説明はしましたがこれだけのタフコンディションで振り続けるのは根気だけでは難しいでしょう
しかしとうとうやりました!期待がどんどん薄くなる中でのガツンと胸にくる一撃。価値ある1枚でした
下船後慣れないバケの操作で腕がプルプルと震えていました。筋肉痛必至ですね^^;。ですが大変楽しかったとおっしゃっていました。やっぱり初めての魚に出会うのは感動しますよね!またのご乗船お待ちしております
結果!船中3枚
先週来ていた人達は信じられないかもしれませんがこれがヒラメ釣りのあるべき姿です。連日の好調なんてずっと続くはずがありません。本来ギャンブル性が高くそれ故に中毒性の高い釣り。安定した釣果がある釣りならこんなに人気があるはずありません。釣れない時があるからこそ釣れた時の喜びも大きいのです
しかし今日の不調にも原因はあるはず。予想以上のウネリと潮まわり、やはり若潮は鬼門です。ちょっとしたタイミングで爆発した可能性は十分あります!
また暫くシケが続きます。週末はまず無理でしょう。シケ後可能性があるのは火曜日。それ以降はこの時期の天気なのでまだわかりません
ここ数日の餌止めで腹を空かしている豊浦のヒラメ。出られるチャンスがあれば大爆発が期待できます。お時間があるならばとにかく予約することをオススメします
フェイスブックのメッセンジャーでも予約承ります。お気軽にご予約お問いあわせお待ちしております(*´∀`)
今日のヲタ話 移動について
ボート釣りの一番の武器は自由に移動出来る機動性。しかしそれが仇になることが多々あります。意味ある移動か無駄な動きか?結果釣れれば大勝利?の移動について書いてみたいと思います
今日行ったポイントは過去の実績を振り返っても歴代の名ポイントばかり。この海域にご自分の船で来たことのあるHさんも良い思いをしたポイントばかりです
カレイと違い大きな縦移動をしないヒラメは攻める水深の幅がそこまで広くありません。勿論ウネリを嫌って深場に落ちたのかもと普段やらない水深まで探りましたが答えは返ってきませんでした
普段やらないほどの大移動をした本日。結果的に大きな成果はありませんでしたが移動そのものには訳があり意味がありました
イメージが薄いかもしれませんがカレイは攻めの釣りヒラメは待ちの釣り。逆じゃない?と思われがちですが概ね横軸に当たりをつけて縦軸に探るカレイに比べるとヒラメは横軸、エリアごとに探るのがメインになります
カレイは魚が居ればとりあえず口を使う個体がいるのでアタリの出方や釣れ具合でエリアを切っていけます。健全な釣り場なら釣れるカレイの種類でラインが引けます。群れで移動するので濃い薄いも把握できます。どんどんエリアを絞って行けばポイントが見つかる。移動が攻めになる釣りです
逆にヒラメはそもそも釣れる数が少ない上に居ても喰わないなんて当たり前。居ないんじゃない?と思っていたら突如ガバガバ喰うなんて日常茶飯事です。勿論その逆も
ある程度の群れの移動や魚影の濃い薄いはあるんでしょうが釣れ具合だけで判断しきれません。魚探に映るはずもなく跳ねや追いも見えません。噴火湾ではベイトの有無も顕著に出ません。ここだと当たりをつけたら腰を据えてスイッチが入るのを待つ。要するに待ちの釣りになるわけです ギャンブル性高し
ヒラメ狙いでポイントを移動したら釣れた、さっきの場所には居なかった、これは攻めた結果だ。よくあることですがそれは錯覚です。居る場所にはずっと居るんです、待てば釣れるとは限りませんがポイント移動は攻めではなく次の待ちへの行動の一つです
僕が一人で釣る時は絶対ここなら釣れる!と信じた場所でずっと粘ります。ほとんど移動しません。ふらふら移動するより見えるものが多いしなにより納得がいきます。しかしお客さんを乗せていてはそうは行きませんよね。移動が良い結果を生むこともよくあることですから
結果論になってしまう移動をどう考えるか?エリアを絞っていく移動と根拠は無いけど釣れないから移動するのは全然違います。結果的に釣れたから移動は正解だった、それはそれで良いとは思いますがその移動になにかしらの根拠がなければ延々と釣れるまで移動を繰り返すことになりますよね?結果元居た場所で粘った人が大漁だったなんて笑えないでしょ?
釣れればいいでしょ?とは単純にいきません。その思考だと釣れた場所に移動するだけになってしまいます。あそこが釣れてるから行くぞ!じゃ遊漁船の船頭でなくても出来ることです
今日の例でいけば最初のポイントにつけた根拠は先日まで釣果の上がっていたエリアだから。(シケ後だからそんなもんですよね^^;)前回の経験から少々のウネリでも釣果が上がっていました。ウネリの強さを把握しきれていなかったのは僕の読みが悪かったのですが徐々に良くなる方向だったので潮や風一つで化ける可能性を信じてエリア内の移動にとどめて粘りました。結果的に読みは外れてしまいましたがそれは自然相手の釣りです。後悔はありません
その後潮の弛みを見計らってウネリ自体が少ないエリアに大幅移動。なんの前情報もないエリアですから移動の根拠は釣りをするのに条件が良い、ただ一点。しかし釣れないからただ移動するよりは一点でも移動の根拠がある以上意味のある移動だと考えました
結果的に大きな釣果に繋がりませんでしたがウネリは無くなり釣り自体は大変やりやすい良いコンディションになりました。これで釣れていれば鼻高々ですがこれも自然相手。そうは上手くいきませんね^^;
こんな思考で舵を握っています。これは僕に遊漁を教えてくれた人に教わりました。言葉では教えてもらった訳ではありませんが常に自分で魚を探す習慣が身につきました
海を見て肌で感じ魚を探す嗅覚を養う。まだまだ経験が浅いために噛み合わないことが多いですが良い船頭になるためには磨かないといけない能力です。勿論情報も大切ですがその情報だけに左右されていては自分で魚が探せません。情報収集能力よりも情報分析能力が大切だと考えています
ふた海屋時代に社長からよく電話が掛かってきました。釣れているかどうか釣れ具合はどうかといった内容です。釣れ具合から様々な指示が飛んできます。そしてよく怒られました。あれはやったのかこれは試したかといったことでした。常に考えて動けと。動けと言うのは場所移動のこでは無く魚を探す為にやれることをやれってことです。釣れていなくても流し続けることも指示されたりもしました。ポイントを絞るには欠かせないプロセスです。しかし釣れなかったことで怒られたことは一度もありませんでした。釣れる釣れないはただの結果でありその結果に至るまで船頭としての仕事をしたかどうかが問われる毎日でした
なことより釣らせろよ!って?ごもっともな意見です。能書きばかりで釣らせねーなって言われるのも仕方ありません。でもあっちへフラフラこっちへフラフラ、海や魚よりお客さんの顔色を見て移動するような船頭はイヤでしょ?釣果も勿論ですが釣りに集中して楽しんでもらえる時間を提供するのがこの商売。価値ある一匹に出会えるよう日々努力しています
船頭の資質の話まで飛んでしましたが移動の話。普段の釣りでも無駄な移動ばかりで釣りしている時間より車乗ってる時間のほうが長かった、なんてありませんか?
釣れなくても移動しないで釣り続けることで見えてくることが沢山あります。それは次回の釣りで必ず役に立つ言わば釣果だと言えると思いませんか?
釣果を基準に行動したのでは釣れれば良いが釣れなきゃ無駄な時間になってしまします。しかし釣りの組み立てから行動を起こせば結果釣れなかったとしてもその時間は価値あるものになっていきます。魚は買えますが時間は買えませんよね
一発目からずっと釣れ続けばそれに越したことはありませんがそうは上手くいきません。逆に釣れてしまったが為に見失ってしまうことだってあります。釣れてるからこそ逆に移動しちゃうことだってあるんです(笑)いつもポジティブな移動を心がければもっともっと釣りが楽しくなりますよ(*´∀`*)